3回以上繰り返すことは自動化することを考えたほうがいい

自動化 IT

先輩から受けた一番印象に残っているアドバイス

私がITエンジニアとして働き始めてから受けた先輩からのアドバイスの中で、最も印象に残っているものがタイトルで書いた「エンジニアなら3回以上繰り返すことをやっていたら、自動化することを考えたほうがいい」というものです。このアドバイスをもらったのは10年近く前になるのですが、今でも自分の考え方や判断のベースとなっています。

あまり3回という回数が重要な訳ではなく、繰り返し行なうことに対しての抵抗感を持つ感性を身につけた方がいいということで理解しています。

例えばその場限りの資料のために数字を集計する必要があったとします。一度作って「よし終わったー」と思っても、最新の数字が出てきた、集計元の資料が古かった、数字が誤っていた、などの理由でまた作る必要ができてきたということは、皆さん経験したことがあるかと思います。そんな時でも、はじめに自動化を意識して作っておくと、次は一瞬で作業を終わらせることができます。

自動化にプログラミングスキルはいらない

自動化という言葉を聞くと、なにか複雑なプログラムを作らなければいけないという印象を持ってしまうかもしれませんが、かなり身近で簡単に実践できるものも多いです。

具体的なものだと、EXCELのオートフィルの機能の活用があるかと思います。まさに、このアドバイスをもらったのが、システムに投入するためのマスタデータの作成をEXCELでしていたときでした。ちょっと複雑なルールで連番を設定しなきゃいけなかった部分を1件ずつ手打ちせずに、その複雑なルールを数式化して入力してからオートフィルの機能で連番を作成したほうがよいというような場面でした。

他にも事務的な部分でEXCELで管理しているような台帳があって、ある項目の入力値が3パターンに限られるなどの場合は、入力規制の機能を使ってドロップダウン化するなども簡単な自動化のいい例です。

「そんなの当然やっている」というような方も多いとは思いますが、あまりITスキルが高くない会社などでは、そのようなことも実践されていないことも多く、実際、後者のドロップダウン化の例では、妻がリフォーム会社で働いていた頃に実践したところ、周りの人からとても感謝されるということがあったようです。

日常生活でも取り入れることができる

この考え方は仕事だけでなく、日常生活でも取り入れることができると思います。実際、私が実践してみたことをいくつか挙げてみます。自動化だけでなく、繰り返し作業自体をなくしているものも含まれます。

ヒゲ脱毛

毎日のヒゲ剃りが必要ないように、ヒゲ自体をなくしてしまおうということでヒゲ脱毛を進めています。

近視手術

近眼の方は眼鏡(コンタクトレンズとの併用も含む)を使用されていると思いますが、眼鏡を使用していることによる繰り返し作業は非常に多いです。毎日の着脱に加え、曇ったら吹いたり、マスクと絡まったらほどいたり、子どもに取られ歪んでしまい直したりといったことがありました。近視手術をすることで、それらのことが一気になくなりました。

靴下を1種類に統一

靴下ですが、もともとスーツの時の黒靴下を何種類か持っていたのに加え、私服のときの靴下も何種類か持っていたのを、1種類の黒靴下だけにしました。それによって、洗濯後に靴下のペアをつくる手間をなくし、片方の靴下が見つからなかった時でも探し回るようなことはなくなりました。

親知らず抜歯

私は顎が小さいほうで、歯磨きの時に親知らずを磨くのに歯ブラシを結構奥まで入れなければならず、時間がかかっていました。また、下の左奥の親知らずが横に生えていて、前の歯との隙間によく食べかすがたまってしまい、それを取るのに苦労していました。これを繰り返すことにかなりストレスを感じていまして、親知らずを抜歯することで、その手間から解放されました。

スマートスピーカー育児

子どもは動画視聴の際には30分置きに休憩を取って目を休めたほうがいいとされています。我が家では、何も言わなかったら子どもたちはひたすらYouTubeを見ているので、長男はそれで一気に近視が進んでしまいました。私たちも「休憩しよう」と毎回声をかけるように気を配るのも大変で、忘れてしまうこともあるので、そこはスマートスピーカーに任せることにしました。具体的には、子どもが家にいる時間帯は常に30分置きでアラームがなるようにスマートスピーカーにセットしておき、アラームがなったら休憩して30秒遠くを見るというルールを覚えてもらいました。

最終的にはQOLがあがる

そうして、繰り返し行う物事が減ると、それに伴うストレスから解放されて、その分時間もつくることができるので、最終的にはQOL(quality of life:生活の質)の向上につながっています。

人生をより豊かにするためにも、みなさんも日々繰り返していることがあったら、自動化することができるかを是非考えてみて下さい。

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