CoderDojoとはプログラミング道場のこと
先日子供を連れてCoderDojoに行ってみましたので、その時の様子をお伝えしたいと思います。
上記公式ページではCoderDojoは下記のように紹介されています。
CoderDojoは7〜17歳を対象とした非営利のプログラミング道場です。2011年にアイルランドで始まり、世界では112カ国・2,200の道場、日本には208以上の道場があります。
https://coderdojo.jp
CoderDojoではイベントに参加する人を下記の通り呼んでいます。
- ニンジャ:参加する子供たち
- ユースメンター:ベテランのニンジャ
- メンター:ニンジャへ技術的な支援をする人
- チャンピオン:Dojoのマネジメントと運営担当者
- ボランティア:全般的な運営サポートをする人
一般的なプログラミング教室とは違い、先生が課題を与えて生徒に解かせたり、先生が生徒に教えるという形をとっておらず、CoderDojoではニンジャが作りたいものを作っている中で、何か問題があったらメンターが一緒に考えてあげて、解決の支援をするという運営形態を取っています。
常々、週末子供をどこに連れて行こうかと考えているのですが、子供向けのイベントでは、参加要件が小学生以上というイベントもあります。CoderDojoもそんなイベントの1つでしたが、息子が今年小学生になったので、参加申し込みをして連れて行ってみました。
よくわからないまま参加してみた
実は参加申し込みした際には、上記のようなCoderDojoのこともふんわりと理解した程度でしかなくて、とにかく行ってみることにしました。子供にも中途半端に説明して行きたくないというようなイメージを持たないように、みんなで集まってゲームみたいなのをするところに行くという感じで簡単に伝えておいて連れて行ってみました。
いざ始まってみると、CoderDojoのチャンピオンという方がCoderDojoとはどういう所かを説明した後に、いくつかカードを前のテーブルに置いて、「作りたいものがない人はこれらを参考にしてみて下さい」とのことで始まりました。
何をしていったら良いのかもよくわからないので、ひとまず子供とそのカードを見に行き、面白そうな絵のものを選んで自分たちのテーブルまで持ってきました。
カードに書いてあった内容は、Scratchという開発ツールを使って競走ゲームを作るというものでした。そもそもScratchがどこにあるのか、どうやって使ったらよいかも分からないので、近くのメンターという方に声をかけて聞いてみました。
ScratchはWebアプリとして提供されておりブラウザから使えることを聞き、Srcatchのページにアクセスして、チュートリアルを見て使い方をひととおり確認することで、ようやく競走ゲームをScratchを使って子供と一緒に作り始めることができました。
初めは子供が自分だけで進めていくことは難しそうだったので、私と子供で一緒にカードを読みながら、ここをこうするとキャラクターを走らせることができる、とか、スタート地点に移動させることができるとか、一緒に作ってみて動かしてというのを繰り返して行きました。
30分くらい一緒にやっていると、子供も作り方を覚えてきて、自分で走るスピードを調整しだしたりカスタマイズしだして、私も子供のおふざけを笑いながら見ていたりと、楽しみながら進めていくようになりました。
素晴らしい作品ができあがった
最終的に出来上がった作品がこちらです。
緑の旗をクリックするとスタート地点に戻り、スペースキーを押すと走る仕様になっています。(スマホ対応されていないのでPCで動かしてみてください)
ソースコードはこちらです。
作れたのはお手本のカードの手順に書かれていた途中までで、内容も本来は猫と犬の競走でしたが、バナナを走らせて喋らせるという息子らしいオリジナリティも取り入れ、とても素晴らしい作品が出来上がりました。
息子が楽しんでたのが一番よかった
単純なゲームのクオリティとしては、子供が普段遊んでいるスマホゲームには及ばないですが、自分で作ったもので愛着が湧いており、CoderDojoで楽しみながら作った思い出もあるので、家に帰ってきた後でも妹に自慢げに紹介しながら遊んでいました。
子供が退屈してしまい、来なければ良かったと思われないかと、内心ドキドキしていましたが、最終的には下記のことが達成できたので、参加してとてもよかったと思っています。
- 子供が楽しめたこと
- 形がある作品をつくれたこと
- 創造力を発揮できたこと
習い事などは一向に行きたがらない息子ですが、CoderDojoはまた行きたいと言ってくれたので、また参加して今後も創作することの楽しさを覚えていってもらえると嬉しいです。
反転授業のいい実践例
気づいた方もいらっしゃると思いますが、CoderDojoは反転授業の形に近い形を取っています。もともとIT業界では、開発時に出る問題などは使ってるフレームワークやバージョンの組み合わせだけでも膨大なパターンあるため、自分の身近にそれを解決できる人を探すのは難しい場合もあるので、qiitaやstackoverflowなどで相互に教えあう文化というのは根づいています。
なので、このような子供向けのイベントでもCoderDojoのような形態をとって開催するのも自然な流れだったのかと思います。
小学生の低学年には反転授業の導入は難しいとされていますが、本人に意欲があり、大人が環境を整えてあげれば可能なのだと実感いたしました。
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